2011年03月15日

内田、本田に並んだ!日本人2人目の8強入り…欧州CL

◆欧州CL ▽決勝トーナメント1回戦第2戦 シャルケ04 3―1バレンシア(9日・フェルティンス・アレナ) 日本代表DF内田篤人(22)が所属するシャルケ04がホームでバレンシアを3―1で破り、2試合合計スコア4―2で準々決勝進出を決めた。内田はフル出場し、豊富な運動量で勝利に貢献。昨季のMF本田圭佑(24)=CSKAモスクワ=以来、日本人2人目となる8強入りを果たした。ホーム&アウェー方式で行われる準々決勝(4月5日〜)の組み合わせ抽選は18日に行われる。

 その価値を体で表現した。DF内田は試合が終わると主将GKノイヤーに駆け寄り、胸を合わせた。そして手に取った両手を交互に上下させながら、ジャンプして踊る。「いやー、良かった」と言った後に再び「いやー本当に、良かったよ。良かった」と繰り返した。日本人史上2人目のCL8強入り。試合後1時間たっても、感情が落ち着くことはなかった。

 チームを引っ張った。2―1と勝ち越した10分後の後半17分。右サイドを50メートル全力で駆け上がった。「相手はボールの持ち方とかがエロ(いやらし)かった。守りに入ったらやられる。自分が上がることで、チームにそういう意識をもってほしかった」。守り切れば8強入りが決まり、逆に失点すれば遠のく展開。後ろに傾きやすい重心を前にし、チームに攻めの意識を呼んだ。

 忘れられないことがある。昨夏、ドイツに渡った直後。試合の前半、足を引きずりながらプレーを続けた若い選手が、ハーフタイムにマガト監督の部屋に呼ばれた。拳が肉にめり込むにぶい音が、ロッカールームに聞こえてきた。部屋は閉ざされていたが、すぐに分かった。「ここは厳しい真剣勝負。気を抜いたら絶対ダメなんだ」。意識が変わった。

 イメージトレーニングを導入した。試合3〜4時間前から、意識的に緊張を高める。「こっちでは何となく試合に入ったら、なぜか分からないけど試合に入れない。疲れるけど、試合前から緊張を作る」。就寝前にはストレッチを欠かさない。私服のときは地元・静岡でおはらいを受けた数珠を左手に巻く。「何となく」が通用しない欧州。この8か月、日々の真剣勝負を重ねて、今がある。

 シャルケ04へ移籍する前は「海外サッカーを見ないから、CLとかよく分からない」と話し、海外の有名選手についても、素人並みの知識しかなかった。今は「ヨーロッパで上8つか。あと1つ勝って、ベスト4まで行きたい。そうしたら、もう何が起こるか分からないでしょ。もしかしたら、ね」と、はっきり口にする。8強入りで、歴史に並んだ内田。今まで見ようとしなかった欧州の頂が、少しだけ見えてきた。

 ◆独紙は平均点の評価 10日付ドイツ各紙は内田のプレーに中程度の評価を与えた。最高1点から最低6点までの評価方式で、サッカー専門誌のキッカーは3点、大衆紙のビルトは4点だった。

 ◆長友と対戦イヤ 内田は準々決勝でDF長友が所属するインテルとの対戦を避けたい考えを明かした。インテルは15日の試合で、バイエルンに勝利しなければ、8強入りできないが、「長友さんですし、やってくれるでしょう」と期待。「ただ、インテルとはやりたくない。ここ(準々決勝)で日本人同士がつぶし合わない方がいい。できるならもっと上でやりたい」と話した。
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2011年02月14日

フリーペーパーの店 渋谷で盛況

若者の街シブヤに、フリーペーパー専門店ができた。個性豊かな無料誌が並び、連日150〜300人が立ち寄る。社会貢献意識の高い学生が発行する雑誌もあり、全国の情報が集積する店舗からは多様な出会いが生まれている。

「Only Free Paper(オンリーフリーペーパー)」は、「とにかく読むことが好き」という27歳の石崎孝多(こうた)氏が率いる社員3人のビートフェイス(東京都渋谷区)が2010年12月10日に開店した。「クオリティーの高い無料誌だけを集めて、若者が楽しめる場を作りたかった」と石崎氏は動機を語る。

店舗には10〜30代をターゲットとした1千種類近くのフリーペーパーがある。平積みされた最新号は、すべて持ち帰り自由だ。石崎氏らが集めた希少品やバックナンバーが並ぶ閲覧専用の棚もある。

同店が扱うカルチャー誌や地域誌は、一般的なクーポン誌と異なり総数が把握できない多種多様な紙媒体である。持ち込みも多く、店頭の雑誌は毎日5〜10種類ずつ増加中だ。審査して部数を判断して置くため1部も無駄にならず、人気のものは1カ月で3千部がはけるという。

学生誌も積極的に扱っている。例えば『ROLMO(ロルモ)』は、ロールモデル(良い手本)となる素敵な学生を特集するフリーペーパーだ。しっかりとした製本で発行部数も10万部と多い。

『fg(エフ・ジー)』は同店に登場したばかり。「林業女子会@京都」という京都大学を中心としたサークルが2月1日に創刊した。同会は近隣の大学や森林組合などの女子30人の集まりで、京都の森で間伐作業などをしている。

農学を研究する現役の京大院生でもある岩井有加会長は「発足当初からフリーペーパーの発行を目指していた。林業女子会@東京など、全国に仲間が増えたら嬉しい」と語る。折よく同店は、2月26日(土)に学生誌の祭典を開催し、各地の学生に新たな出会いを提供する予定だ。

同店はフリーペーパーしか置いていない上に、会費や設置費も取らない。棚の一部や定休日の店舗を貸し出し、辛うじて収入を得ている。しかし、このチャレンジが人々を刺激し、各方面からアイデアを呼び寄せているのも事実だ。

「予想以上の反響があり、いくつも提案をいただいている。まだ発表できないが、存続のための仕組みづくりは始まっている」と石崎氏は明るい表情で語った。(オルタナ編集部=瀬戸内千代)
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2011年02月07日

企業で使うならどっち? IP電話端末とソフトフォン

今回は、前回紹介したIP呼制御装置に接続される端末となるIP電話端末とソフトフォンを取り上げる。

●キーワード解説(1) IP電話端末

 IP電話端末は、文字通りIPで通信できる電話機だ。端末の種類としては、固定、モバイル、ビデオ通話機能付きの端末と、多様である。また、端末でサポートしている呼制御のプロトコルの種類も、SIP(Session Initiation Protocol:呼制御プロトコル)/H.323のような標準化されたものからSCCP(Skinny Client Control Protocol:シスコシステムズが開発したプロトコル)のようなメーカー独自仕様まで、さまざまなものがある。

業務効果

 IP電話端末では内線電話番号が機器にひも付くため、利用者が座席移動する場合や引越しする際も、端末を持って移動すればそのまま移動先で同一の内線番号を使用することができる。従来のように引越し時、保守会社にPBX(構内電話交換装置)の配線作業や設定変更を依頼する必要がなくなる。また、PCと電話機の配線の一本化が可能なため、配線に掛かる時間やコストも削減できる。さらに無線IP電話端末であれば無線ネットワークをPCと共用できるため、配線は無線機器(アクセスポイント)のみとなり、固定型のIP電話端末に比べてコストをさらに抑えられる。

 またビデオ通話機能の付いたIP電話端末であれば、従来、専用の会議室で行っていたビデオ会議を自席でできるメリットがある。操作も通常の電話機と同様なため、業務効率の向上も期待できる。

導入と運用

 IP電話端末を導入するときに、既存の電話機とボタンの数を合わせて全く同じシステム設計にするのか、それとも新しい形で設計するかで端末の選定が異なってくる。全く同じ設計にするとユーザー側の混乱は少ないが、電話機にボタンが多く付いているため端末コストが割高になる場合や、電話機に机上を占拠される場合もある。一方、IP電話端末には画面の切り替わりを前提として作られているタイプもあり、それに合わせた新しい電話の使い方の設計が可能だ。

 また、IP電話端末の導入にはネットワーク機器側での対応も必要となる。まず、IP電話端末とネットワーク機器を連携させ、音声を優先的に制御して音質を一定に保つ設定が必要だ。さらに、従来の電話機であればPBXから電源が供給されていたが、IP電話端末はPoE(Power over Ethernet)という技術でLANスイッチから直接給電できる。IP電話端末用の電源確保が難しい場合は、PoE対応スイッチを利用することで、電源の配線が不要となる。なお運用に関しては、呼制御装置側での設定変更が自動的に反映されるため、IP電話端末側の運用は機器管理のみとなる。

製品選定のポイント

 最近ではいずれの電話端末も、呼制御プロトコルとしてSIPを使用している。端末が同じSIPをサポートしていれば、どのメーカーの呼制御装置にも接続できるように考えられることも多いが、異機種間では実質的に使うことができない。これは、企業向けのPBX付加機能がSIP標準仕様で共通化されておらず、各メーカーがSIPを独自に拡張して使用しているためだ。結局のところ確実なのは、IP電話端末は呼制御装置メーカーがリリースしている(公式にサポートしている)専用端末を使用することだ。

 機種に関しては、固定の電話機、会議室電話、無線LAN電話機、ビデオ機能付き電話機の中から、利用方法に合ったものを選択することになる。構内PHSが導入されている場合は、PBXを残してトランク接続するか、アンテナ部分がIP化されたPHSに置き換えるか、無線LANを使ってVoIP(Voice over IP)化するかという選択肢になる。例えば、ソフトフォン(後述)が主体のMicrosoft Lyncでもハードフォンが用意されているので、同じように選択することも可能だ。その他、ギガビットイーサネット対応、ディスプレーのカラー/モノクロ表示、セキュリティ機能、電源消費といった電話機の機能面からも検討することができる。

●キーワード解説(2) ソフトフォン

 PCで動作するソフトウェアベースの電話機がソフトフォンだ。ソフトフォンでも企業向けのPBXの付加機能が使用できる。固定電話機を制御するソフトウェアをソフトフォンとする場合もあるが、ここではPC上で音声を扱うソフトウェアベースの電話機をソフトフォンと定義している。

業務効果

 ソフトフォンはPCにインストールするため、従業員全員にPCが配布されている場合は容易にシステムを構築することができる。また、専用の電話端末を購入する必要がなく、機器コストも削減される。さらに、引越し時にもPCを持って移動すれば全て事足りるため、運用コストを抑えられる。

導入と運用

 企業によっては、全ての電話機をソフトフォン化することは、使い勝手が変化することによるユーザーの反発で難しい場合もある。そのため、社内のどの部門でソフトフォンを採用するのかを考慮する必要がある。また、ソフトフォンの導入時には、まず通話時の音声品質をどのように確保するかが問題となる。音質を保つためには、PCがビジー状態であっても優先して音声が処理される必要がある。さらに、ネットワーク側でも音声が優先して伝送されなければならない。これらの音質の問題は、標準的な音声プロトコルである程度吸収することが可能だ。

 しかしながら、それも遅延やパケット破棄など音質に影響を与える現象が多く起こると難しくなる。また別の問題として、PCの信頼性の問題もある。PCから音声の優先順位を高く設定してネットワーク側に送出しても、ネットワーク側でPCから出て来た全てのトラフィックを信頼すべきかどうかということである。振る舞いの悪いアプリケーションが自身のトラフィック優先順位を高く設定してしまうこともできるため、予期しない動作をすることがあるからだ。これを防ぐため、ソフトフォンの音声を一度ローカルのプロキシを経由させることで見分ける機能を実装している製品もある。

 加えて、PCへの音声の入出力用にハンドセットかヘッドセットを用意する必要がある。また、PCにサウンドカードが搭載されていない場合は、USBのタイプのサウンド機能を内蔵したヘッドセット/ハンドセットを用意することになる。

製品選定のポイント

 ソフトフォンもIP電話端末と同じく、SIP対応であればフリーウェアも含めて接続は可能だが、基本機能のみの利用となる。そのため実質的には、メーカーが提供するソフトフォンを使用することになる。従来は音声機能のみのソフトフォンが多かったが、最近ではプレゼンスやチャットの機能も同時に実装されている場合が多い。また、スマートフォンが一般化するにつれて、スマートフォン上で動作するソフトフォンも出てきている。
posted by えろきち at 10:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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